プロフィール

オーストリア・ザルツブルク出身。幼少よりその音楽性を認められ、
12歳でザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団とソリストデビュー。

13歳の時、世界のチェリスト、ハインリッヒ・シフ氏にエルガーのチェロ協奏曲を聴いてもらう。即座に門下(モーツァルテウム音楽大学)に受け入れられそれから8年、彼の元でチェロに限らず音楽家の在り方を学ぶ。18歳でシフ氏と共にウィーン国立音楽大学に移る。

1993年若い音楽家のための国際チェロコンクール第1位(伊・ゴリツィア)、1995年、第二回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールチェロ部門銀メダル(仙台)、1998年国際コンクール”若きヨーロッパの音楽家”第1位(オスロ)等、数々の国際コンクールで受賞。

「日本人の母親を持つ私としては日本の文化そしてもちろん日本の人達には特別な想い入れがあります。日本での演奏活動は大切に続けていきたいです。」という願いで年一度は日本に演奏しに来ている。

サントリーホールでプラハ交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団などと共演の他、「直樹の演奏をまた聴きたい」という願いから生まれた市民の手で作られたコンサート、クラシック音楽を間近で聴く機会の少ない地域で0歳児からの子供達にも演奏を聴いてもらう等、幅広い聴衆達と音楽を共に体験できる場で演奏。

室内楽を愛する彼は、幼いうちから様々な編成の音楽を楽しむ。その後、ザルツブルグでハーゲン弦楽四重奏団のメンバー達に弦楽アンサンブルの深みを教えてもらい、それから現在まで室内楽奏者として出会った偉大な音楽家達は、アマデウス弦楽四重奏団、アルバン・ベルグ弦楽四重奏団、クルターク、シェボック、ラドシュ等がいる。最近はアンサンブル・ラロのメンバーとして活躍中、これまでにブラームスやヴァスクスのピアノ四重奏曲、ドヴォルザーク、ドホナーニとスークのピアノ室内楽曲の2枚のCDがリリースされている。

ウィーンを拠点にヨーロッパ各地で演奏活動。
2003年バイエルン放送室内管弦楽団とのハイドンのチェロ協奏曲でウィーン楽友協会大ホールにデビュー。プラハのドヴォルザークホール、ザルツブルグのモーツァルテウム大ホール、ウィーン楽友協会、ドイツのラインガウ音楽祭等で、ケルン放送管弦楽団、ウィーン・室内フィルハーモニー、モーツァルテウム管弦楽団等と共演。2007年にはアイゼナハ歌劇場(独)のソリスト・イン・レジデンスを務め、音楽総監督の阪哲朗と共演。

ウィーン・トーンキュンスラー管弦楽団首席チェロ奏者を経て、2011年にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団。2014年よりウィーン・フィルのメンバーとなる。

2006年より神戸国際芸術祭の音楽顧問を務める。